椅子のガタツキを修理出来ないかとご相談を頂きました。前回のブログで家具でも部品の交換や皮や布の貼り替え、座面のヘタレなどは直せないとお伝えしたのですが、今回は支柱のゆるみが固定されれば直る状況でしたのでお受けさせて頂きました。
椅子のガタツキの原因の殆どは繋ぎ目が緩んでしまうからになります。
このような繋ぎ目です。
ちなみに、この緩んだ繋ぎ目にこのまま接着剤を塗布してもあまり効果は無いです。更にこのままの状態で支柱を抜くことは出来ませんので、バラさなければなりません。
バラバラにしました。
ダボ穴の中に残っている接着剤などは綺麗に除去してから接着剤を流し込みます。
そして組み立て固定。通常はハタガネと言うのを使うのですが、このようにビニールテープと割箸を使ってでも強力に締め付ける事が出来ます。
次の日にはガッチリと固定されガタツキは無くなりました。
30年も使い続けている大切な椅子との事でしたが座面の裏側に52.6.11と記載がありました。私は51年7月生まれですので、私がまだ1歳になる前に作られた椅子かと思います。
その長い歴史により表面の塗膜が禿げて来ておりましたので、ウレタン塗装のご提案をさせて頂き、コーティングを施させて頂きましたので、また末長くご使用頂けると思います。
依頼主様からも「綺麗になった!」と大変喜んで頂けました。