お陰様で最近では引渡し前のご依頼を多く頂けるようになりました。毎回傷の状況と数を確認してから作業に入るのですが、今回の写真の現場は89箇所でした。
基本1日で全て仕上げるのですが、仮に100箇所を1日(8時間)で仕上げるとなると1箇所平均5分で仕上げないと終わりませんので、いかに短い時間で綺麗に仕上げられるのかが腕の見せ所になるのではと思います。先輩は200箇所位の補修を1日でこなすと言っていました。
とは言え、今の私は大きい傷や木目などが無い1色の建具の補修があると時間が掛かってしまいます。。
例えば最近多く見られるこのような収納棚
【before】
同じ素材でも端の方や足元の方など光があまり当たらず目立たない箇所に出来た傷でしたら仕上げやすいのですが、この写真の収納棚は目線の高さで素材の中心に傷があり、更に写ってはいませんが左側に小窓が付いていました。歪みなく色艶を合わせないと小窓から差し込む光で違和感が出てしまいますのでとても難しく時間が掛かってしまう補修になります。
【after】
でも、お施主様が気にならないように出来る限り目立たないよう仕上げています。
先日現場監督から「いつも遜色なくリペアして頂きありがとうございます」とLINEを頂きました。その時は恥ずかしながら「遜色」の意味が分からなくて調べたのですが「他と比べても見劣りしないこと」との意味だと知りとても嬉しく励みになりました。
数が多いと時間に追われてしまうのですが、気持ちよくお住まい頂けるように頑張ります。